写実の天才・色彩の魔術師宮本三郎美術館

文字の大きさ:

宮本三郎(1905~1974)は、写実の天才と言われた、昭和を代表する石川県小松市出身の洋画家です。彼の類稀なデッサン力は、師である安井曾太郎をも賞賛させるほどでした。高度な描写力から、写実の天才と言われていますが、ただ写真の様な美しさとは全く違います。高度な描写力と彼独自の色彩感覚によって、彼の作品は一目見ただけで強烈な生のエネルギーに心を焼かれる様な、そんな不思議な感動を与えてくれます。まさに色彩の魔術師。美術的知識の無い人でも、彼の作品の素晴らしさは心で感じることができるはずです。

 

宮本三郎は川端画学校にて富永勝重、藤島武ニに師事し、安井曾太郎からも指導を受けます。戦前は二科展を中心に活動しながら、雑誌や新聞小説の挿絵を描いていました。世田谷にアトリエを構え、初期の代表作「婦女三容」を完成させます。

 

戦時中、従軍画家として描いた「山下、パーシバル両司令官会見図」が、第二回帝国芸術院賞を受賞します。その他、数々の戦争記録画を制作しました。

 

戦後は二紀会を設立。後に理事となり、死去するまで出品し続けます。様々に作風を変えながら、晩年には「妻と私」「舞妓」「暇眠」等、数多く制作しています。

 

この、小松市立宮本三郎美術館に収容されているのは、代表作である「婦女三容」、壁画「日本の四季」等、初期から晩年までの作品160点です。遺族からの好意で寄贈された作品は、分館の宮本三郎ふるさと記念館でも見ることができます。

 

建物は明治時代の石張り倉庫を利用した棟と、鉄骨とガラスを多く使った現代的な棟が融合した斬新なデザインで、各種建築賞を受賞しています。

 

売店では、宮本三郎の額絵や絵葉書、一筆箋等を販売しています。限定お菓子「おてま」も人気です。おてまとは、石川県の方言で、子供にあげるお駄賃のことです。

 

開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)で、休刊日は年末年始(12月29日~1月3日)と展示替え期間中です。入館料は一般400円、大学生200円、高校生以下無料です。※特別展は別途かかります。駐車場は無料です。目の前にある小松市役所の駐車場も利用可能です。

 

アクセス方法ですが、JR小松駅より徒歩12分。北陸自動車道小松ICから約12分です。

露天のゆ金閣からは車で10分です。

↑ページ上部へ移動↑